2026年5月31日、東京ドーム。

嵐が、26年の歴史に幕を下ろしました。

ラストライブの様子をニュースで見ながら、
私はちょっと不思議な感覚になっていました。

さみしいはずなのに、
どこか、うらやましかったんです。

「あんなにきれいに終われるんだ」と。

あんなに素敵な「卒業」は、珍しい

グループの終わり方には、いろいろあります。

けんか別れのように見えるもの。
自然消滅のように、いつの間にか終わっているもの。
発表だけあって、区切りの場がないもの。

嵐の終わり方は、そのどれとも違いました。

最終ライブという区切りの場所があって、
ファンに喜んでもらいながら、
「ありがとう」を言い合って終わる。

ここまで素敵な卒業をしてくれたグループは、
本当に珍しいと思います。

私はこのブログで、
今までの人生を「1周目」、
そこから選び直したあとを「2周目」と呼んでいます。

その言葉を使うなら、嵐の5人は、
人生1周目をきれいにまとめられた人たちなんだと思います。

それができたのは、たぶん、
人柄だったり、仲間意識だったり、
そういうものの積み重ねなんだろうなと感じています。

「卒業までの期間」があったから、次を模索できた

もうひとつ、大事なことがある気がしています。

嵐は、2020年末に活動を休止してから、
ラストライブまでに数年の期間がありました。

終わりを急がず、
卒業までの時間が、少しあった。

その期間があったことで、
ゆっくり考えながら、
次の自分のステージを模索できたんじゃないかと思うんです。

しかもメンバーは、いま全員40代。

ちょうど、ミッドライフクライシスと呼ばれる年代を
通ってきた人たちでもあります。

「このままでいいんだろうか」と揺れやすい時期に、
いきなり終わりが来るのではなく、
考えるための助走期間があった。

これは、会社員の私たちにとっても、
けっこうヒントになる話だと思います。

二宮さんの「広げながら独立する」働き方

たとえば、二宮和也さん。

活動休止中に、
後輩たちとYouTubeチャンネル(今のよにのちゃんねる)を始めて、
嵐じゃない場所での広がりを作っていきました。

さらに2023年には事務所から独立して、
自分の会社「株式会社オフィスにの」を設立しています。

大きな組織を出て、自分の器を自分で作る。

これって、芸能界の話のようでいて、
新しい働き方の話でもあると思うんです。

会社員に置き換えるなら、
本業を続けながら小さく別の場所を作って、
そのあとで所属を選び直すような順番。

この先どういうふうにやっていかれるのか、
ぜひ見ていきたいなと思っています。

大野さんの「さと島」という新しい挑戦

そして、大野智さん。

ラストライブの直後、
個人のSNSを開設して、
「さと島」という個人サロンを開くことを発表しました。

長い活動休止期間を経て、
グループとしての1周目を締めくくってから、
自分の場所を自分で作る挑戦に向かう。

その姿が見え始めているのが、
なんだかうれしいんですよね。

嵐という大きな名前の中ではなく、
「人間・大野智」として動き出す。

これも、2周目の始め方のひとつの形だと思います。

私は、きれいに終わらせられなかった

正直に書くと、
私自身の1周目の終わらせ方は、
嵐のようにきれいではありませんでした。

「一旦切りたい」という気持ちが先にあって、
1周目のいろいろなものを、
徐々に、切るように手放していった感じです。

だからこそ、
ここまできれいに2周目へ移行していく姿は、
私にとって参考になるものでした。

終わり方は、ひとつじゃない。

切るように終わる人もいれば、
卒業のように終わる人もいる。

どちらが正解ということではないけれど、
「終わらせ方を自分で設計する」という発想は、
持っておいて損がないと思うんです。

1周目を、どう終わらせますか

嵐の卒業から考えたことを、まとめてみます。

きれいに終わるには、時間がかかる。
卒業までの期間が、次を模索する助走期間になる。
その間に、小さく次の場所を作っておける。

そして何より、
きれいに終われるかどうかは、
それまでの人柄や関係性の積み重ねで決まる。

1周目の終わらせ方は、
2周目の始まり方でもあります。

いま何かを「もう終わりにしたい」と感じている人は、
切って終わるか、卒業して終わるか、
少しだけ考えてみてもいいのかもしれません。

私は嵐の卒業を見て、
終わらせ方にも、その人らしさが出るんだなと思いました。

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